はじめに:話が上手い人は「話す前」に整理している
「どうしてあの人は話が上手いんだろう?」
会議や面接、日常の雑談でも、話が自然に伝わる人っていますよね。
一方で、「話すのが下手」「説明が長くなる」「何を言いたいのか分からない」
と悩む人も多いはずです。
実はこの差は、“生まれつきのセンス”ではありません。
話が上手い人=話す前に考えを整理できる人。
つまり、「要点をまとめる力(=要約力)」が身についている人なのです。
本記事では、「話が上手い人」の特徴と、今日からできる話し方の改善法、
そして要約力を鍛えるための方法をわかりやすく解説していきます。
話が上手い人とは?定義と共通点
「話が上手い人」とは、次の3つの要素をバランスよく持つ人です。
- 要点を押さえて話せる人
- 相手の立場で説明できる人
- 感情と言葉のバランスが取れている人
つまり、話の中身を「整理しながら伝えられる」ことがポイントです。
この“整理力”こそ、話し方のセンスではなく、訓練で誰でも身につけられるスキルです。
話が下手な人との違いは「順序」と「目的」
話が下手な人に共通するのは、
- 結論が最後になる
- 脈絡なく話が飛ぶ
- 前提を省略してしまう
- 説明が長く、聞き手が疲れる
といった特徴です。
逆に話が上手い人は、
- 結論から話す
- 理由や根拠が明確
- 例え話で理解を助ける
- 相手の理解度を見ながら説明する
つまり、「話す順序」と「目的の明確さ」が違うのです。
たとえば——
上司:「進捗どうなってる?」
話が下手な人:「昨日ちょっとトラブルがあって、クライアントに確認して…」
話が上手い人:「進捗は8割完了しています。昨日トラブルがありましたが、すでに解決済みです。」
このように、結論→理由→補足の順で伝えるだけで、印象が全く変わります。
説明が上手い人の特徴:構成を意識している
説明が上手い人は、「話す内容を組み立てる力」があります。
その基本は、次の3ステップに整理できます。
① 結論から話す(PREP法)
- Point(結論):「要点を先に言う」
- Reason(理由):「なぜそう考えるのか」
- Example(具体例):「例を出して補足」
- Point(まとめ):「もう一度結論」
② 一文を短く、簡潔に伝える
「簡潔に話す」ことは、思考を整理する訓練にもつながります。
長い説明は〝自分の中でも整理できていない〟証拠かも知れません。
③ 聞き手に合わせて言葉を変える
話が上手い人は、相手が理解できるレベルで説明します。
専門用語をかみ砕き、相手の関心に合わせて話すことができる。
つまり、「誰にどう伝えるか」を常に意識しているのです。
要点を押さえる力が「話の明快さ」を決める
話の上手さは、話す前の「整理力」で9割決まると言っても過言ではありません。
たとえばプレゼンや面接で話がまとまらない人は、「自分が何を伝えたいか」を
要約できていないケースがほとんどです。
要点を押さえるとは、「重要な3割に絞る」こと。
話が長くなる人は、全部を伝えようとする傾向があります。
しかし、相手が覚えられる情報は限られています。
ポイントは、“聞き手に残る”部分を選ぶこと。
要約力があれば、余計な情報を削り、「伝わる」言葉を選ぶことができます。
話が上手くなるための訓練法
「要点をまとめる力」は、トレーニングで確実に伸ばせます。
以下の手順で練習するのがおすすめです。
ステップ①:日常の出来事を30秒で話す
一日の出来事を「結論→理由→具体例」で30秒にまとめる練習。
自然と話の骨格を組み立てる癖がつきます。
ステップ②:相手に説明するつもりで要約する
ニュース記事や動画を見たあと、「つまりどういうこと?」を一文で言う。
これを続けると、説明の構成力が磨かれます。
ステップ③:話す前に「3行メモ」を作る
何を伝えたいか、3行で整理してから話す。
- 結論(何を言いたいか)
- 理由(なぜそう思うか)
- 次の行動(どうしたいか)
この3つを意識するだけで、格段にわかりやすくなります。
会話が下手な人が陥る「3つの誤解」
会話が苦手な人の多くは、「上手く話さなければ」と思いすぎています。
しかし、上手く話すことよりも「相手が理解できる」ことが大事です。
誤解①:言葉数が多いほど説明が丁寧
→ 実際は逆。情報過多で伝わらないことが多い。
誤解②:話題をたくさん出せば盛り上がる
→ 焦点がぼやけ、相手の関心が離れてしまう。
誤解③:沈黙は悪いこと
→ 一呼吸おくことで、相手に考える時間を与える“間”が生まれる。
会話が下手な人ほど、“話すこと”に意識が集中しています。
本当に話が上手い人は、“伝わること”に意識を向けているのです。
話が上手い人は「要約の仕方」を知っている
ここで気づくべきなのは、話が上手い人の日秘訣の1つは「要約の達人」だということ。
話す内容を頭の中で整理し、
- 何を伝えるか(主題)
- どう伝えるか(構成)
- どの順で伝えるか(順序)
を瞬時に組み立てています。
つまり、話す力の根本は要約力。
この要約力がある人ほど、プレゼン・会議・雑談のどんな場面でも
相手に「わかりやすい」「信頼できる」という印象を与えられます。
要約トレーニングが「話し方の基礎」を作る
話の上達に必要なのは、“話す練習”よりも“考える練習”です。
要約トレーニングを通じて、思考の整理・構成・伝達の3つを同時に鍛えられます。
たとえば——
- ニュースを3行で要約してみる
- 会議内容を一文でまとめてみる
- 相手の意図を一言で説明してみる
これらを繰り返すうちに、
「聞き手の知りたいことを先に話す」癖が自然と身につきます。
日本ビジネス要約協会で学べること
日本ビジネス要約協会では、こうした“伝わる話し方”の土台となる「要約力」を鍛える講座を提供しています。
- 基礎から学べる:「主語と述語」「因果関係」「事実と意見の区別」など日本語の基本構造から指導
- 実践で使える:会議・面接・報告・日常会話など、現場で使えるトレーニング形式
- 動画で学習可能:隙間時間で反復できるeラーニング形式
- 講師全員が中小企業診断士:論理的思考と要約力を体系的に教えられるプロ講師陣
- 検定制度あり:力を“可視化”でき、企業研修にも活用可能
話が上手くなるために必要なのは、言葉を磨くことよりも「思考を整理する力」。
そのための実践的トレーニングが、ここにあります。
まとめ:「要約力」があれば、誰でも話は上手くなる
「話が上手い人」と「話が下手な人」を分けるのは、才能ではなく準備です。
話す前に考えを整理し、要点をまとめ、相手の理解を想像する。
この“要約の仕方”こそが、伝える力のすべての基礎です。

